本当のフィリピン・マニラの治安と対策方法(経験者は語る)

ぼくはフィリピンに2年以上滞在し、語学・大学留学も経験して、フィリピンの10地域(マニラ、セブ、クラーク、バギオ、イロイロ、ターラック、バナウエ、タガイタイ、ラグーナ、ブラカンなど)に行ったことがあります。

唐突ですがみなさんは「フィリピン」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか?また、フィリピンに行くとなると何を不安に感じますか?

そうですよね、ずばりフィリピンの治安は大きな問題です。今では、旅行者だけではなく留学生も増えてきたそんな国ですが、相変わらず治安に対する課題はたくさんあります。

フィリピン・マニラの治安問題について経験者だからこそアドバイスできる対策方法や経験をシェアしたいと思います。また、いま話題になっている現地の治安ニュースも載せておくので、参考にしてください!

各マニラ地域の治安について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

*治安に関する情報が入り次第、どんどん更新していきます。

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フィリピン・特にマニラで留学することを検討するとき、こう友人やご家族から告げられた経験がある人も多いのではない…

速報情報(NEW!)

追記:2015-11-06

追記:2016-10-28

追記:2017-04-22

追記:2017-06-19

追記:2017-09-08

ここでは、フィリピンやマニラの治安や事件などに関する最新情報やニュースを載せていきます。その目的はフィリピン留学をしている日本人の平和ボケ防止邦人被害者を1人でも少なくするためです!

ミンダナオ島(マラウィ市)でIS系組織と国軍が衝突

2017-09-08

現在、フィリピンのミンダナオ島にあるマラウィ市で、IS系組織「マウテ」とフィリピン軍が衝突しています。フィリピンの大統領ドゥテルテ氏がミンダナオ島に戒厳令を出しているので、衝突が落ち着くまでミンダナオ島への渡航は控えることを推奨します。

【ミンダナオ島テロ】フィリピン現地から最新情報をお伝えします。
5月下旬からフィリピン南部ミンダナオ島にあるマラウィ市で、「マウテグループ」をはじめとするIS過激派組織とフィリピン軍との戦闘が続い...
フィリピンのテロは治安を悪化させているのか?2017年最新情報
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ミンダナオ島でのテロ行為、マラウィ市で起きている戦闘について最新情報・状況をまとめました。どうやら、7月以降になると日本語での情報が圧倒的に少なくなったので、信頼できる海外メディアのURLを基に最新情報を載せています。


過激派組織「IS(イスラム国)」に忠誠を誓う武装勢力「マウテ」などが5月下旬から、フィリピン南部のミンダナオ島マラウィ市でフィリピン軍との戦闘を続けている。フィリピン軍の広報官は6月13日、マウテの戦闘員は市民を人間の盾として動員しており、軍の進行が妨げられているなどと語った。逃げようとする人たちは、射殺されているという。フィリピンスターなどが伝えた。マラウィ市の人口は約20万人。既に住民の大多数が逃げているものの、数百人が人質として捉えられている。これらの人は、暴力と食料・水不足に直面している状態だ

・5月23日 ISフィリピン支部指導者のハピロン容疑者のアジトに対する、軍の奇襲攻撃が失敗。戦闘に発展。

・5月23日 ドゥテルテ大統領がミンダナオ島に戒厳令

・5月下旬 フィリピン空軍がマラウィ市内の一部を空爆開始

・6月12日 政府は戦闘の期限について言及。しかし、いつになるかは明らかにしなかった。

・6月14日 フィリピン軍報道官が、アメリカ軍がフィリピン軍の支援活動を行っていることが明らかにした

引用:ミンダナオ島でIS系組織「マウテ」が市民を人間の盾に 逃げれば射殺【フィリピン】HUFFPOST

今はまだ衝突の最中なので、整備されてない信憑性のない情報も多く出回っています。ぼくはちょうどフィリピン全土にある地域(ミンダナオ島を除く)を出張しているところですが、マニラやセブ島などを含めた他の地域への大きな影響は特にありません。

先日には、マニラにあるカジノリゾートでも死傷者が出る事件が起きました。事件当初はテロによる犯行と囁かれていましたが、結局は一般市民による金銭目的による犯行ということが明らかになっています。

フィリピン・マニラで日本人男性が銃で撃たれ死亡

2017年4月20日夜、フィリピンの首都マニラで日本人男性の方が銃で撃たれ亡くなりました。

フィリピンの首都マニラで20日夜、仕事で現地を訪れていた日本人の48歳の男性がバイクに乗った2人組に銃で撃たれて殺害され、警察は男性が何らかのトラブルに巻き込まれた可能性もあると見て、逃げた2人組の行方などを捜査しています。

フィリピンの首都マニラの幹線道路で20日夜、バイクに乗った2人組が信号待ちをしていた乗用車に後ろから近づき、突然、銃を数発発砲しそのまま逃げました。

現地の警察によりますと乗用車には日本人の男性4人とフィリピン人の男性2人の合わせて6人が乗っていて、この銃撃で愛知県の会社員の水野成規さん(48)が死亡したということです。ほかの日本人3人にけがはないということです。

水野さんは仕事でマニラ近郊にある工場団地を視察するために20日フィリピンに入国し、事件当時は同行していたほかの企業の担当者ら10数人と現場近くのレストランで食事をしたあと移動する途中だったということです。

現地の警察は水野さんが何らかのトラブルに巻き込まれた可能性もあると見て、逃げた2人組の行方や事件の詳しいいきさつなどを捜査しています。

引用:「マニラで日本人の会社員が銃で撃たれ死亡」 NHK

日本人が現地のフィリピン人によって殺害されることは珍しいことです。このような計画的な殺人事件は、何らかのトラブルがあった可能性が高いです。フィリピンでは、比較的安い値段で人を雇い、特定の人を襲撃したりすることはあります。とても残念で悲しいニュースです…

ドゥテルテ新政権による「麻薬戦争」

Philippine President Rodrigo Duterte arrives at the ASEAN Summit family photo in Vientiane, Laos September 7, 2016. REUTERS/Jorge Silva

Philippine President Rodrigo Duterte arrives at the ASEAN Summit family photo in Vientiane, Laos September 7, 2016. REUTERS/Jorge Silva

画像引用:ドゥテルテ大統領の容赦ない麻薬撲滅戦争 超法規的殺人の急増でフィリピンの路上に死体が転がる

2016年6月30日、フィリピンで新たな大統領「ロドリゴ・ドゥテルテ
Rodrigo Roa Duterte」が誕生しました。ドゥテルテ氏は就任以来、麻薬に関する一切の取り締まりを強化し政府主導で超法的な殺人を繰り返しているとされています。

今や世界や国連の間でも「フィリピンの麻薬戦争」と話題になったり多くの論争を巻き起こしています。その理由は、同氏の大統領就任から10月までに、約3500人もの一般市民が政府もしくは自警団によって殺害されたとも報道されているからです。

しかし、同氏も認める超法的な麻薬政策の効果は、警察や自警団に殺害もしくは密告されることを恐れた約60万人の犯罪者が警察に自首(出頭)をしたという報告もあり、多大なものです。

同氏は麻薬取締の他にも、政府や政治家関連の汚職の取り締まりにも厳しく対処を行っています。この新政権によって日本もしくは現地にいる日本人には、具体的にどのような影響があるのでしょうか?

新大統領就任が与える日本・在比日本人に与える影響

正直、今はフィリピンという国の大きな転換期が来ていると思っています。前政権までほったらかしにされていた、治安や汚職の諸問題を解決すべく新大統領は大きく舵を切っています。

厳しい取り締まりの成果が出た場合には、長期的に見れば、過去のフィリピンの治安状況と比較したらかなり安定したものになると思われます。

しかし、現在はなにしろ「国の転換期」「麻薬戦争」の最中なので、そこから派生する事件などに巻き込まれるということが一番の懸念点です。

また同氏は国民からの信頼も厚く、支持率もかなり高いですが、今後そのような厳しすぎる政策によって反感を買ったグループからデモやクーデターなどが起きる可能性も無くはありません。

注意すべきこと

現地にいる日本人留学生が麻薬に手を出す可能性はかなり低いと思いますが、身近にドラッグをしている人に接触したり、ドラッグの取引が良く行われている危険地域などに足を運ぶことはやめた方が賢明です。

マニラ空港職員による恐喝事件が多発

更新日:2015-11-06

追記:2016-10-28

現在はドゥテルテ新大統領が誕生し、大きく政治構造が変わり、また麻薬や汚

職に対する厳しい取り締まり政策によって、徐々にこのようなニュース(汚職事件や治安問題)は減ってきました。むしろ、新政権による悪党成敗?のニュースのほうが目立っています。

ここ最近になって多発しているマニラ空港の職員による恐喝事件。その犯行手口は、X検査直前に搭乗客のカバンや所持品に銃弾を忍びこませ、銃弾保持の容疑をかけ、口止め料として金銭を恐喝するというものです。

当分の間、マニラ空港の職員を警戒する必要があります。空港に着いたからと安心できないです。なぜならその被害は、地元の搭乗客だけでなく、邦人客も既に被害に遭っているからです。

マニラ空港で銃弾所持をめぐる恐喝事件が相次いで発生。邦人男性も被害か首都圏パサイ市のマニラ空港第2ターミナルで25日午後、X線検査かばんの中に銃弾が見つかり担当職員に口止め料を要求される恐喝事件が相次いで2件発生した被害者の1人は観光客日本人男性(33)=東京都目黒区=で、かばんに銃弾2個を所持していたとして逮捕された。

参照:【フィリピン】マニラ空港で銃弾所持をめぐる恐喝事件が相次いで発生。邦人男性も被害か

この事件の対策について…

X線検査に通すカバンや荷物をラップやテープでグルグル巻きにする。このやり方が、外国人観光客に今推奨されている対策方法です。この事件は、単独の犯行ではなく、団体・グルで行われている犯行だと考えられます。

2017年になってからは、ドゥテルテ大統領による汚職に対する徹底的な取り締まりのおかげて、このような被害はなくなりました。また被害が発生した時には更新していきたいと思います。

マニラ空港(ニノイ・アキノ国際空港)の写真

追記:2016年1月19日

こないだ(2016年1月)マニラ空港で写真を少し取ったので、なんとなくイメージを掴めるように載せておきます!そういえば最近まで流行っていた「空港職員による銃弾を使った脅迫事件」はある程度落ち着いてきました。

ぼくがこないだ空港に行った時に、事件対策のためにカバンや荷物をテープでぐるぐる巻きにしていたお客さんはわずか数人でした。あの例の事件のせいで空港職員のボーナスが無くなったというニュースも見たので少しは懲りたのかな…

フィリピン政府もインバウンド観光客を増やそうと頑張ってるらしいので、そのような事件は避けたいことでしょう!長期的に全体的に見ればめちゃ不経済効果大だからね。

マニラ空港の写真↓

これは深夜のマニラ空港の様子。空港内で一夜を明かす客も少ないけど、日本人がやるなら用心が必要…ぼくがマニラ空港にいる時は危険察知のアンテナをビンビンに立ててかなり神経を使ってます。

ぼくが経験した本当のマニラ治安

更新日:2015-11-10

これはぼくが実際に経験したことです。本当のマニラの治安を肌で経験することが出来ましたし、なにより大きな被害も無かったので結果的に良かったです。

事件内容

日時:2015-11-9のAM1時ごろ

場所:2471 Leon Guinto Street, Malete,Manila付近

(マニラのマラテ地区にあるPlato BarからProvidence Towerまでの道中。Guinto street。)

内容:複数のフィリピン人による邦人男性への傷害未遂事件

詳細

ぼくは11月8日の夜22時頃に、日本人の先輩と友だちに会うためにPlato Barに行きました。Platoでは常にhip-hopなどのイケイケな音楽が流れていて、当日もほぼ満席状態で客層は若い人が多かったです。

友達と一緒に音楽を聴きながら、お酒を飲んで、語り合うのはとても楽しいですよね。この日は3時間程、音楽を聴きながらお酒を飲んでお話しをしていました。

とても楽しい時間を過ごしましたが、僕たちのグループで酔いすぎて他の人に迷惑を掛けるような行為は一切していませんし、従業員以外の人とは喋ってもないです。

ごく普通に楽しみました。

時間も午前1時になるのでお店をそろそろ出て、3人で夜道を歩きながら帰りました

Platoからぼくの家まで歩いて約5分です。約3分くらい3人で話しながら(声量も普通)歩きました。左に先輩、真ん中が友だち、右にぼく、こんな感じの立ち位置でした。

すると。

真ん中を歩いていたぼくの友だちが

なんか後ろのやつ危ないっす。

と言った2秒後くらいに、全く知らないフィリピン人が友だちの後頭部を素手で思いっきり殴ってきました。横目でそのフィリピン人が友達の後頭部を殴っているのが見えました。

この瞬間に今まで聞いていたフィリピンの良くない情報が蘇って「この後は銃とかナイフ使われて金とかもろもろ取られるんだな」と勝手に想像してしまい、一気に萎縮しました。

相手の犯人たち(7人くらい)を見ると…笑ってる!でなんか言ってる!

不意打ちにあった友達のところに戻ると、さっきまで被っていた帽子が無くなっていました(帽子はあとで見つかりました)。そしてぼくの友だちに声を掛けると「ただの遊びですよ」とクールな一言!

ナイフを片手に相手は前に4人くらいいて、後ろの方に誰かいそうでいないとか。とにかく暗くて、この後の予想が全くつきませんでした。何をしていいか全然わからない!

まだ犯人たちは笑いながらこっちを見てなにか言っています。

その後も硬直状態。


しばらくして、僕たちが犯人たちに背を向けない様に下がろうとしました。

そしたら、きらーんと光った何かが物凄い勢いで飛んできました。今度は先輩の足元に、後ろにいたフィリピン人が緑色の瓶を投げてきました。

先輩はその時サンダルを履いていたので怪我を心配しましたが、怪我はありませんでした。どっから飛んできたんだよ!

と思いながらそのまま犯人達に背を向けずに後退していくと…

近くのマンション?コンドミニアム?の前に立っている警備員がいました。その友だちが警備員と話している間に犯人達は消え、多くの地元民が集まってきました。

そのあとは地元の簡易警察所みたいな所で友だちが書類の手続きを済まして、一件落着しました。そこで得た情報によると、その犯人は前にも傷害事件かなにかで要注意人物にマークされていたそうです。

被害に遭った友達はFacebookで「ネタになるから良いや(笑)」と寛大な発言をしているので、ご心配は要りません。

でもやっぱり、このような危険な目には遭いたくないですよね。そのために、今回の事件を通して学んだ反省点や対策法を書きます!

反省点と対策法

Photo by Mihiro

今回の事件に関しては突っ込みどころがたくさんとあると思いますが、さっそくまとめます!

あの時、ぼくたちの何がいけなかったのか?


反省点

・平和ボケのせいでマニラを舐めてた

・夜に出かけて歩いて帰宅

・平和ボケのせいでマニラを舐めてた

慣れには良いタイプと悪いタイプの2つがありますよね。マニラに滞在してちょうど3か月が経過したぼくは完全にマニラを舐めてました。

これは悪いタイプの慣れです。特に大きなコトや被害が自分の身に起きず、頭の中が日本といる状態と変わらない=平和ボケになっていたのです。

海外生活においては、いくら安全といっても、日本と同じ感覚で生活することはタブーです。フィリピンやマニラに慣れて平和ボケすると2つの大切なコトを失ってしまいます。

1 危険察知力や勘が鈍る

2 防げる事件を防げなくなる

今回の事件は平和ボケしてなければ発生していなかったコトです。被害にあった友だちによると、犯人達は同じバーにいて、ぼくたちのことを待ち伏せしていたようです。

おそらく犯人は、外国人である僕たちが生意気に見えて「ちょっと懲らしめてやろう」と思っていたのかもしれません。

ぼくが平和ボケしてなかったら、マニラの誰もいない夜道を日本人3人で歩くことに警戒していれば「必ず後ろを確認」していたでしょう。

そもそも、歩かないでタクシーで帰っていたかも知れません。

友だちが「なんか後ろのやつ危ないっす」と言うまで、後ろに人がいること自体全く気が付きませんでした。平和ボケは禁止です!

夜や場所に合わせて危険察知のアンテナを張りましょう!

・夜に出かけて歩いて帰宅

場所にもよりますが、基本的に夜に出歩くのはNGです。マニラにも治安の良い地域(exケソン市、マカティ、BGCなど)と悪い地域(マラテ、パサイ、トンドなど)があります。今回事件が起きた場所(マラテ)は治安は悪いです。

夜になると人通りがない裏道なので、犯人達にとっては犯罪を犯しやすい場所です。警備員がマンションやコンドミニアムの前にいるのが救いです。

基本的にフィリピンでは、コンドミニアムや商業施設にはガードマンが24時間体制で見張りをしています。

しかし!基本的に夜に歩くのは止めてタクシーを利用しましょう。特にマニラは夜になってもタクシーが結構あるので捕まえやすいです。

対策法

上の反省点と少し被るので簡単にまとめます!

・人通りが少ない場所は夜に歩かない

・夜の移動手段はタクシーにする

・歩くなら後ろとか周りの不審者を確認

(いたら急いで警備員に近づくかタクシーに乗る)

・出掛ける地域が危険かどうかを確認

・犯人に目を付けられないようにする

データから見るフィリピンの治安

まずは以下のランキングをご覧ください↓

世界治安安全ランキング(海外旅行)

1位 アイスランド

2位 デンマーク

3位 ニュージーランド

4位 オーストリア

5位 スイス

6位 日本

101位 アメリカ

103位 中国

131位 ベネズエラ

132位 フィリピン

133位 タイ

出典:海外旅行に世界治安危険安全ランキング一覧

この合計ランキング=世界平和度指数は

イギリスのエコノミスト紙2013年度版のものです

フィリピンは世界で132番目に安全な国

132位/163位中という順位です。

163ヵ国の中で31番目に治安が良くない地域になるってことかな?とにかく、安全な国ではないということです(笑) でもタイより治安が良いのは驚きだし、アメリカと中国が100位にランクインしているのも意外ですね。

2015年のデータでは主要都市50位までのランキングでフィリピンは入っていないので、この上のランキングは2013年のものです。ちなみに2015年度では東京が1位となっています。

参照:The Economist’s safe index 2015

フィリピンの犯罪発生率2014年

マニラ(マラテ地区)の写真

・犯罪発生合計数→約116万(*日本とほぼ同じ)

殺人事件発生数→約1万8000(日本の20倍)

強盗事件発生数→約5万3000(日本の16倍)

*平成26年度の認知件数は約120万件(日本)

参照:外務省 海外安全ホームページ 平成26年度犯罪統計資料―警視庁

殺人と強盗事件は日本より遥かに多いことが分かります。また強盗事件が多い理由は、フィリピンは日本と違い「発展途上国」ですので、金銭目的による犯行が横行しています。

留学生や邦人旅行客が強盗やひったくりなど、金銭目当ての被害を受けるという話は後を絶ちません。データから見ても分かるように、強盗や殺人は日本のものとは比較になりません。

さらに、フィリピンの怖いところは日本では有り得ない「銃の保持」が可能であることです。

 比国内には登録されていないけん銃及び登録が未更新のけん銃が少なくとも110万丁あるとされており,このため,物盗りまでもが銃器を使用して犯罪に及ぶことが多く,夜間はもちろん,人通りの多い昼間の市街地でも被害に遭う可能性があります

参照:外務省 海外安全ホームページ

そして、話は若干戻りまが犯罪発生数についてです。日本では、犯罪発生数とは表現されずに「認知件数」と言われる事があるそうです。

認知件数

警察が把握した犯罪の発生数。警察官は、通報を受けて現場に行き、事件と判断すれば被害者から被害届の提出を受けて認知件数として計上する。検挙数を認知件数で割った数字が解決率を示す「検挙率」。検挙数が同じなら、認知件数が少ないほど検挙率はアップする。

参照:コトバンク

「フィリピンの犯罪発生件数」と「日本の認知件数」に関してはそこまで違いはありません。しかし、強盗・殺人事件発生数を見ても分かるように、フィリピンは治安の悪い国であると十分に言えます。

まとめ

・フィリピンの特徴的犯罪に気を付ける

・犯罪発生件数はそこまで変わらない

 

犯罪発生件数はそこまで変わらないとしても、「日本にはない特徴的な犯罪」に気を付ける必要があります。治安の対策をすれば事前にそれらの被害を抑える可能性は高いです。

フィリピンでよくある「すり」「ひったくり」「強盗」などの犯罪の原因は、被害者側の不注意にも一因があるケースが多いです。

マニラのギャラリー写真

Photo by Mihiro

マニラの様子や雰囲気のイメージが掴めるようにギャラリーを作成しました。

マニラの日常の様子と雰囲気(ギャラリー写真)

マニラの日常の様子と雰囲気(ギャラリー写真)
フィリピンの中でも一番治安が悪いとされている首都「マニラ」のギャラリー写真(日常の様子)を掲載しました。マニラは急速に発展していて、多くの高...

ぼくが思うフィリピンとマニラの治安

マニラの様子(馬が走っていたので写真に収めました)

ぼくはマニラも含めフィリピンの治安は思ってたよりは全然悪くないと思います。まずはじめに、日本人が抱えるフィリピンの治安に対するイメージがネガティブ過ぎます。

確かにぼくが人生で初めてフィリピンに来た時もかなり悪いイメージを持っていました。噂や先入観、データなどを見ても「フィリピン 治安」に対する評価は流石に偏っています。

ぼくはこれまでに、留学だけではなくフィリピン全土の10地域以上に足を運びました。もちろん、1人で行動する時も多くありましたが、個人では1度も犯罪に巻き込まれたことはありません。

フィリピン人はとてもフレンドリーですし、大雑把なところはありますが、良い人がたくさんいます。親日国ということもあり、日本人に対してもとても優しいです。

3度のフィリピン留学経験者、滞在歴2年間のぼくが「フィリピンの治安が悪くない」と思える理由は治安の悪い地域に行かないからです。また、それなりの心構え・対策を行っているからです。

留学経験者が口を揃えて「フィリピンって思ってたよりそんなに治安が悪くない」と言うのも、同じ理由です。語学学校に留学する場合は基本的に、学校側が滞在先を手配してくれます。

なので、学校側としては、生徒1人1人の安全を守る責任があるのです。さらに、学校施設には24時間の警備体制など「生徒を守るための環境」が整っています。

治安対策とオススメグッズ

主に事件や被害に巻き込まれるは大きな要因は2つあります。「治安の悪い地域に行く」「平和ボケする」まさにこれです。

フィリピンには安全が保障されている場所(論理的に)がたくさんあります。モール、コンビニ、ホテルなど大体の施設には拳銃を常備した警備員が監視しています。

極端ですが「治安の良い地域」にいれば、事件に巻き込まれる可能性はグッと下がりますよね。「治安の悪い地域」には極力行かないことを念頭に入れておいて下さいね。

以下が具体的な治安対策です。是非メモ程度に参考にして見て下さい。

・平和ボケしない

・海外にいるという自覚を忘れない

・出かける先が治安の悪い地域か確認する

・滞在先の情報を得る

・夜間はむやみに出歩かない

・状況により1人で行動しない

・ATMを使う時は明るい時間に

・ATMを使う時は警備員がいる場所で

(ショッピングモールなど)

・人通りが少ないあまり所に行かない

・人通りが多い場所はスリに気を付ける

・目立つ派手な格好をしない

(お金持っていると思われる)

・歩きスマホしない

(アンドロイド・Iphoneは高級品)

・クレジットカードなどは持ち歩かない

・大金は持ち歩かない

・見知らぬ人の変な誘いに乗らない

・治安の悪い地域には行かない

・夜中や危ない地域での移動はタクシーで

(ジプニーで強盗事件が発生したこともある)

以上が対策になりますが、本記事だけでは不安な方は「治安情報」の詳細が分かる外務省の海外安全ホームページをご覧下さい。

下にあるのが治安対策に役立つオススメグッズです↓

おわりに

いかがでしたでしょうか?治安に関する最新情報が入れば随時更新していきたいと思います。ニュースなどを見てると「フィリピンって大丈夫なの?」とつい思ってしまいますが、実際に現地に来てみればきっと「フィリピンて思ってたよりも全然良い国じゃん!」とお気づきになるでしょう。

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ブログ管理人:りょーた

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株式会社ツーベイスの代表取締役として、サイト売買・レベニューシェア案件のビジネスマッチングサービス「KIMARU」を運営中。

大学在学中に作ったサイトを売却して、その資金で起業した経験をもとに、当サイトでは副業や起業に関する情報を発信していきます。

経歴:高校生の時にした2ヶ月間のフィリピン留学でTOEIC900ゲット→大学在学中に年商500万円のサイトを作る→新卒1年目は海外の日系ベンチャーで修行→運営していたサイトを売却して独立起業

コメント

  1. […] い事は、フィリピンに行きたいけど「治安が悪い」という理由のみで、留学や旅行を諦めて欲しくないのです。 [引用元] 本当のフィリピン・マニラの治安と対策方法(経験者は語る) […]

  2. […] フィリピン マニラの治安状況 りょーたのブログ 本当のフィリピン・マニラの治安と対策方法(経験者は語る) […]

  3. […] 2017.11.24え、マニラに留学するの?治安とか大丈夫なの?【2018年最新】 フィリピン・特にマニラで留学することを検討するとき、こう友人やご家族から告げられた経験がある人も多いのではないでしょうか。確かに、日本に滞在していると「フィリピンは危険」と何となくニュースなどから判断しがちです。しかし、どこの国に行ってもそうですが、「危ない時間帯に危ない場所に行かなけ… 2017.11.20セブ島やバギオだけじゃない!経験者が語る「マニラ留学の4つの魅力」 マニラはフィリピンの首都。178万人(2015年)の人口を誇ります。人口1,186万人(2010年)以上を抱えるメトロ・マニラの中核都市。さらに近郊を含む都市圏人口は2,293万人(2016年)であり、世界有数の大都市圏を形成しています。 それだけの人がいるマニラ。様々な趣味… […]